魚住有希

2016年01月15日



人前でアイドル話をするのにまだまだ抵抗のある徳の低いハロヲタな僕ですが、このYoutube番組は「何かをみんなでつくり上げる話」としてかなり興味深かったので、思い切ってエントリ書いてみます。

まず。上記のGREEN ROOMという番組は、ハロープロジェクトが運営するYoutube番組の一つで、「舞台裏を見せる」というコンセプトで、レッスン風景やスタッフの方のインタビューなどを載せています。毎回勉強になる内容も多く見応えあるのですが、今回の「LoVendoЯとbitter&sweet合同ライブの企画をメンバー達が考えて大人にプレゼンする」というパートがとても緊張感あって見応えあると同時に、なにか作る事を仕事としている僕としても「あるある!この感じ!」と思わされるものでした。

前回の同番組では、構成を考えてきたメンバーが大人に「自分たちが出来ることを並べただけで、いつも通りのライブだね」という評価を受け、今回第二回目のプレゼンになっているのですが、もうね。この感じが。あるある過ぎるというか。覇気のないプレゼン。一応のリーダー的な人が、書類を見ながら「こんな感じで、こういう風にしようと思ってます。思ってます。」と書類を読み上げて、周りの人が所在なさ気に書類を追ってる感じ。

プレゼンが下手という話じゃないんです。まだ「何かを作る」ということに対して、主体的になれてない感じ。きっといっぱい真面目に話し合ってきたんだろうけど、その話し合いが具体的なゴールを志向しきれてない感じ。この感じは僕もむかーし体験した雰囲気だし、逆に最近になっても、若い人とか不慣れな人と打ち合わせしましょう!って時に、まま感じる雰囲気です。

何か、商品のようなものを作るときに一番大事な事は、受け取り手を満足させる事です。もっというと、僕は受け取り手を「びっくりさせる」事が一番大事だと思っています。クライアントさんから要求がある場合(=受け取り手がクライアントさんの場合)は、クライアントさんをびっくりさせる。例えば、「こんなに早く、こんなにカッコイイものを作ってくるなんて!」でも良いし、「こんなに私達の意図を汲んだものを作ってくるなんて!」でも良いのですが、とにかく驚かせることが出来れば、それは次に繋がると思っています。

ただ、クライアントさんの顔色を伺うような仕事は、ほんとは良くありません。一番大事なのは、そのクライアントさんが想定しているお客さんを驚かせるために、クライアントさんと一緒に、それぞれの立場で知恵を絞る事です。この場合、クライアントさんは受け取り手ではなく、共通のミッションを持った仕事仲間になります。こういう関係を作るためには、双方の理解と余裕が無いといけないので、なかなか難しかったりもしますが、そういう仕事が僕は好きです。

そういう事を踏まえて上記の動画を見てみると、このメンバーのみなさんは、「何かを作る心構え」が出来てないように感じます。まだ大人の顔色を伺っている。許可を待っている。蒼天曹操風に言うなら「くだらんな。それでは文化祭の出し物だ」という感じです。

具体的に言うと。30:35あたりの「DJさんがいるんだったらEDMっぽく、とかいう感じになるんですか?」とか聞いちゃってるけど、そんなこと聞いてる場合じゃない。そりゃ大人も「いかようにも。どうにでもなる。」としか言いようが無い。この後メンバーの2人が険しい顔でメモ取ってるカットが映るけど、メモ取ることなんてこの時点では皆無です。まずはお客さんの顔を想像して、どうすれば喜んでくれるのか、そのイメージでワクワクしないといけない。何かを作るときに一番楽しい段階を、正しく踏めていない感じがします。

この後大人が、「魚住がギター延々10分位弾き続ける位の提案があってもいい」みたいなこと言ってますが、これは具体的にこのイメージが良いとか言う話じゃなくて、イメージの幅を広げようとする提案です。ここで彼女たちは大人に許可を貰うのではなく、「うわーそれは...大変だけど見たこと無いね、面白そうだね。」と言わせなければならないし、大人が期待してるのはそういう提案です。

こういう状況を描写した漫画として、蒼天航路19巻の、郭嘉の最期のシーンが非常に参考になると思うので貼っておきます。「国の政」を「自主企画のステージ」と読み替えてもまんま通用する内容。蒼天航路ほんとにいい漫画ですよ。LoVendoЯ 魚住有希さんに届け、このJPG。

蒼天航路 郭嘉_4006

蒼天航路 郭嘉_8647

蒼天航路 郭嘉_7476


sarustar at 15:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote