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2014年02月26日

enzine

2014年2月26日0時、稲葉のアニキが「
稲葉浩志 Official Website en-zine」をブチ上げました。B'zを百倍楽しむブログ東京油田を運営する僕としては、これに飛びつかない手はない。ということで色々見てみて、個人的にチェックポイントを見つけたので、まとめてみようと思います。いつも通り熱量高めです。不信心者は尻尾巻いて逃げ出せ。

最初に。このサイトはなんぞやという話。公式の説明だとこんな感じです。
ソロ・プロジェクトに於いて稲葉浩志が大切にしている言葉『en』。
表現の “演” 、人と人とをつなぐ “縁” 、ひとつになる “円” ・・・ “炎” “艶” “宴” など、言葉ひとつでもそれぞれの受け止め方によって多彩な意味を持つ『en』と、アメリカ西海岸で始まった手作りの冊子『zine』を掛け合わせた『en-zine』サイト。毎月、新たな情報やコンテンツを発信していく当サイトの今後の展開にご注目ください。http://en-zine.jp/pc/encyclopedia/index.html
と。なるほどなるほど。今後の展開にご注目とは、なかなかブチ上げ度高い文言。

僕はこの説明文と、そしてサイト内で新曲をYoutubeフル配信している事で、ある一つの仮説を立てました。つまり、「en-zineは、日本を代表するビッグアーティストの一人である稲葉さんが、インターネットとの付き合い方、アーティストとしてのあり方を攻撃的に模索していく試みではないか?」という仮説です。なんせこれまで、Youtubeでの音源アップロードを比較的厳しく取り締まってきていたB'zです。連想したのはLittleMonsters.com。LADY GAGAが主催するSNS。

「いよっ!アメリカかぶれ!」と言いたいところですが、僕は稲葉さんに対する信頼感を込めて、「en-zine」は僕をセブンスヘブンへと導く入口になるのではないかと期待しています。この期待を説明するためには、昨今のweb事情をちょっと補足する必要があります。

2014年現在。日本における音楽×インターネット、アーティスト×インターネットの関係性は、決して良好とは言えません。その傾向は、ビッグアーティストになればなるほど顕著です。これはなにも日本に限ったことでは無いと思われますが、少なくともアメリカでは、vevo.comがYoutubeとレコード会社の橋渡しを担う企業として存在しているようです。無料で動画を配信し、広告費で運営するサービスで、2009年からサービスインしています。それから5年経った現在でも、日本在住者はアカウントを作ることすら出来ません。インターネットにも国境はあるのです。

そんな中、2012年にGAGA様が、Little Monstersというサービスを立ち上げます。ファン同士が交流するSNS。GAGA様は、このサービスをきっかけとして世界を変えたいと言っていました。この試みはおそらくある程度成功していて、その証拠は、最近GAGA様をテレビで見かけないなぁというその実感に尽きます。テレビが喜ぶような情報発信を、彼女が必要としなくなってきているのだということです。

興味ない人含め1億人に認知させて100万枚CD売ろうというのが昭和的、テレビ的なモデルだとするならば。インターネット的なモデルとは、ファンが1000人いれば音楽活動に専念できる。1万人いれば結構な会場でコンサートが出来る。では10万人、100万人なら?という世界です。日本でいうとアイドル的な活動方法で、だからこそ現在日本では、アイドル業界が比較的活況なのだと思います。「誰もが知っている存在になる必要はない。しかし、自分たちを好きだと言ってくれるファンは、確実にネクストステージへと連れてってやる」という気概こそが、現代のアーティストに求められるものなのだと思います。en-zineをSNS化するかは未知数ですが、右から2番目のボタンが、いかにもそれっぽい。ちなみにURLはfate、和訳すると「運命」。重い。試みの壮大さを予感させます。

稲葉さんが「今後の展開にご注目」と言う真意は、きっとここら辺に挑戦するものであるだろう。そういう予測をたてた根拠は、それが時代的必然であろうという見立て以外にもう一つ。「zine」という表現媒体を冠しているという点にあります。

実は最近、僕はこの「zine」という媒体スタイルを知り、こっそり興奮していました。abcdefg*recordという名古屋発のインディレーベルのサイトで、zineの販売をやっていたのです。たった2人で運営されるこのレーベルは、このブログでも何度か取り上げた、アーティストを主体としたAllison Weissさんのやり方とはまた違った、レーベルとしての新しいあり方を模索し、成功させているように見られます。

abcdefg*recordでは、フォトZINEなるものを販売しています。プリンターでプリントアウトした旅の写真をホチキスで製本し、500円くらいの値段をつけたものですが、一部soldoutにもなっており、しっかり成立しているようです。なぜインディレーベル主催者の旅行写真が商品になるのか?それは、このレーベルにファンが着いているからとしか言いようがありません。tumblr.をやっている人は、こちらのリンクを見てみてください。photozineというのがどういうものか、なんとなく分かるんじゃないかなと思います。

有用な情報と広告を起源とするフリーペーパーではなく、ファンとフロントマンの関係性を起源とするzineという考え方。ファンクラブの様な、一対多の関係でなく、ファン一人ひとりを認識しようとしている…というのは考えすぎでしょうか。B'z/稲葉さんがYoutubeに新曲をフルでアップしたのは、今回が初だと思います。タイトルは「念書」。重い。覚悟を求められています。僕は僕たちは稲葉に覚悟を求められています。PVはあたかもAppleの1984。ソロライブは品川一会場のみ。信じるものしか救えない神様はセコいと言っていた稲葉はしかし、信じるものを強力に救済する存在へと変貌しようとしているのかもしれません。OK、覚悟完了。


という訳で、en-zineについて考察してみました。僕は期待しているし、もしこの仮説が実現し結実した暁には、「俺はこの瞬間のためにB'zファンをやっていたのだ!」といえるほどのカタルシスを感じることとなるでしょう。しかし、しかし。ただひとつだけ、最後にこれだけはどうしても言っておかねばなりません。

サイトがダサい。

思わず笑った。試みの新規性を覆い隠す時代錯誤なビジュアル。てかなにあのスプラッシュスクリーン!メインページが表示される前のビジュアルだけのページね。今どき!まさかFlashじゃねぇだろうなととりあえず右クリックしてみて、それはなかったので良かったけど今どき!あとページ内のあのボタン!今どき!ロールオーバー時にピポッとか音がしなくて良かった。フラット意識しろとは言わないけどさ。てかかっこ良ければいいんですけども!単体パーツとしてもあまりにダサいよ。そういう問題ですら無いんだけど、でもせめてアイコンの位置中心に合わせようよ。なんで全部ちょっと位置下なんだよ。



en-zine ←ログイン機能実装するかどうか賭けようぜ!

sarustar at 07:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

2012年06月18日

allisonweissgoestoeurope

ダウンロード厳罰化とやらで今後メジャー音楽業界が益々先細りしていくので、自分たちだけで音楽やってる人達にとってはチャンスの時期到来かも知れません。稀なる才能と飽くなき研鑽の日々でぐつぐつ音楽スキルを高めている方達を思うと、国内メジャーの舞台がどんどんクズ化していくというのは、本当に気の毒でしょうがない限りですが。どうか音楽の力を信じて、腐らず頑張っていただきたいと思います。

ということで、以前アメリカ在住のグッドメロディメーカーAllisonWeissのやり方がマジクールだと書きましたが、それももはや3年前の話。今見てみると、まーパワーアップしてるんですね。素晴らしい。本人だけでなく、チーム全体の充実を感じさせます。ジョージア州からNYブルックリンに移住した様子なのをみても、きっと順調なのでしょう。そしてまた曲が良い!お触り券を売る商売人がもてはやされ、盤にしがみつくレコード会社がリスナーを盗人認定し続ける今こそ、そのやり方をもう一度見ておくべきだろうと思い探ってみました。そしたらちょっと桁が違った。詳細は以下の画像になります。クリックすると大きくなります。

allisonweiss


いやもう凄い。メインホームページはtumblr.に集約し、メインホームページとfacebookページとの二本柱に、あらゆるwebサービスを突っ込んでる。Facebookが絡むことで立体感が増してる。MySpaceはほぼ利用してない様子。これだけのサービスを運用できるというのは、それなりの人手と本人のリテラシーがあるということです。ブログ、facebook、twitter、あとはMySpaceって国内ミュージシャンと比較すると、使ってるサービス数の、まさしく桁が違う。ためしにアルバムまるまる貼ってみます。↓

  
貼れたー 5秒!スペース余ったから2アルバム分貼ってみた。10秒!powered by soundcloud。トップに貼った画像の通り、この度Allisonさんはヨーロッパ・ツアーに旅立つようです。応援グッズ買ってくれたら特典付けるよ!って事をやってます。kickstarterを自前で。powered by storenvy。普通に買うならTシャツ一枚16ドル。安い。そして日本でも買える...送料は6.5ドル...だと... 東京でLIVEやってくれよーって思ったらeventful.com。japan tokyoって選んでワンボタンで「東京来てよ!」ってお願いできる。わーい。てかこんなん届いたら、アーティスト側としても嬉しいだろうなぁ。言葉通じない(多分)行ったこともない国の奴から、うちの国で歌ってくれって。言われてみたい。

これらのサービスを通じて出された情報は、豊富なアプリの仲介で、facebookページとスムーズに連携します。コアなコンテンツは同じで、枝葉と見せ方が違う。facebookページにアップされてる写真アルバムの、You+Me!とか大変わかり易い。ファンとの写真をうpるアルバム。これHPでやったらブレるものな。

そして極めつけはiPhoneアプリ。これも無料。自分がメディアになることの強さを知ってるから出来ることだ。つーかそういうサービスがあるんだろうな。もう、音源の希少価値で稼ごうなんて、これっぽっちも思ってないよね。音源は自分達を知らしめるための最強の飛び道具。CDはファングッズ。曲が聞けてもCD欲しい人っているんだよ。モノはやっぱり良いからね。日米におけるココら辺の意識と、各種webサービスを支えるだけのミュージシャン&ユーザー人口、そして彼らのリテラシーの差たるや。5年は遅れを取ってるのではなかろうか。

これは、ミュージシャン側の問題ではなくて、業界側と、あとひょっとしたら僕みたいな野良プログラマーがやるべきことなのかもなと思います。プラットフォームを広げるのは大手の仕事で、そこを活かすツールを作るというね。ツールが進化して、整った音楽を自宅で作れるようになった。足りないのは配る仕組みかも。そしてそれが致命的なのかも。

冒頭で、「自分たちで音楽やってる人たちにとってはチャンス」と希望を込めて書いたけど、実際はどうなんだろうというのは、ちょっと思ったりしています。ダウンロード厳罰化だけじゃなくて、「無許可で客にダンスをさせた容疑」でalifeの社長が逮捕とかさ。や、alifeの実態がどーだったのかとかは僕は全然知らないけど、少なくともある種の音楽にとって好ましい流れじゃないんでしょ?

そうやって、「頭の固いおじさんたちに怒られるのめんどいから、そもそも音楽に興味を持たない」みたいな理屈で、若い音楽ファンがいなくなってしまうんじゃないかしらという懸念と、それでも、というかむしろそういう世の中だからこそ、僕たちは音楽を求めるんじゃないかっていう期待が交錯しています。音楽とプログラムは、web上での挙動が似てるんだよ。頑張れ野良プログラマー。音楽をオリコンの呪縛から解き放つのだ。

↓CDの再発売の協力を呼びかけるビデオ。「She has the team.」が個人的にグッときた。なんせ楽しそう。


http://allisonweiss.net/
https://www.facebook.com/allisonweissmusic

sarustar at 18:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

2011年11月27日

skrillex

今までもそうだけど、最近特にネット経由で素敵動画や素敵音楽を見つけるのが楽しいので、その方法とか素敵っぷりについて書いてみる。個人的には、音楽やってるような人に読んでいただきたいエントリー。「あーこういうふうに、音楽がスケールしていくんだなぁ」ってのの参考にしていただければ。funyaoくんいわく、こういう動きはSMO(ソーシャルメディアオプティマイゼーション)というらしいです。興味ある方はググってみたら良いと思うよ。

ちなみに、インターネットダイビングとは、僕が今考えた造語であります。検索ほど指向性があるわけじゃないんだけど、ネットサーフィンほど気の赴くままじゃないスタイルというか。スタイル?まぁイイよ。ある程度の指向性というか目的を持って、WWWの海に潜っていくイメージです。あしからず。

で。

最近、ネットダイビングやってて、テンション上がっちゃうことが何度かありました。2年ほど前に「
Allison Weiss is OK I Guess」で書いた、ああいうやつ。まず一つは、今敏さんのツイートを見返してた時。そもそも、tumblrで流れてきた綺麗な曲があって、でもタイトルとか分からなかったから「なんて曲なんだろうなー気になるなー」って思ってたんですけど、今さんのツイートで「素敵なPV」っつって紹介されてた動画を見てみたら、その曲が流れてきまして。キタコレと。またその動画も素敵なんだよ。24のキーファー・サザーランドの親父、ドナルド・サザーランド扮する博士が、天候を操作する装置を作るんだけど、志半ばで政府の諜報機関みたいなところに連れてかれちゃう。

これ、今調べてみたら、実話ベースなのね!ヴィルヘルム・ライヒっていうちょっとぶっ飛んだ科学者が、天候を操作するCloudbustingって機械を発明したんだとか。まさに夢見る機械…かは分からないけど、今さんが好きそうなネタだ。で、↓コレがその動画。



なんとなく見てた今さんツイート経由でこの動画を再生したら、聞きなれたイントロが流れてきた時、そしてその曲が、ずっとなんとなく気になってた曲だということに気づいた時、僕は不覚にも泣いてしまいましてね。好きな物同士がカチッとはまったと言うか、歯車が噛み合った感じ。これは快感です。分かるでしょうかこの感じ。分かる方はネットダイビングに向いています。

次に、Vimeoのオススメ動画をザッピングしてた時。サムネの中から「あーこれなんとなく好きそう」ってのを適当に再生してみて、開始3秒くらいで音楽か動画が気に入らなかったらタブを閉じるという、我慢の効かない大変子供じみたザッピングスタイルです。作り手からしたらたまんねーだろうなーと思いますハイ。大体100個の動画の中から30個くらいの動画を再生して、10個くらい最後まで見て、5個くらいお気に入りに放り込まれる感じですかね。

そうやって最後まで見た動画の一つがコレ。クラブ動画です。このサムネならそりゃ見るでしょうよ。

この動画の真ん中らへん、1:44あたりからの曲がかっけーなーと思い、動画の説明を見てみると、Soundtrackの真ん中らへんにSkrillexと書いてあったので、こいつかな?とアタリをつけYoutubeで検索。出てきたのがコレ。



チビでメガネでだんごっぱなてか仲本工事そっくり!動きもキモい!なのにこの音!!かっけーーー!と、お気に入り決定。で、その後日。友人がFacebookで「スタンドみたいなDJ」って動画をシェアしてて、これどっかで見たことあるなーと思ったら、このSkrillexもやってたのを、検索した時見てたんでした。

「あーこれ見たわー俺のが先に知ってたわー」とか言いたいんじゃないのです。そんなのはどうでも良くて、要は彼はこの動画に「スタンドみたいなDJ動画」として出会って、俺はSkrillex経由で出会って、それがたまたま繋がったというのが大事なのですよ。この「たまたま繋がる」っていうのは、コンテンツホルダーが出し惜しみしてたら、なかなか実現しない現象です。これもまた、さっきの「歯車が噛み合う感じ」の一つ。こうして名前が僕の中に刻み込まれたので、あとは気が向いたときに検索してみたりして、「こいつ歌うんだ!しかも結構良い!」とか発見することになります。この動画の1:15くらいから。かっけぇ!


最後に、これはつい先ほど。似た感じなんだけど、Vimeoでかっこいい動画を見つけたので、その人の名前で検索してYoutubeチャンネル飛んで、その人がお気に入りに上げてる動画を見て、そしたらそこで使われてる曲が良かったのでアーティスト名でVimeo検索してみたら、昔僕がお気に入りに入れてた動画が出てきて、「あーこれのミュージシャンと同じだったのか!」みたいな。↓これが、その最初に引っかかった動画。

この動画スタートで、Awolnationというミュージシャンと、Blue Foundationというミュージシャンにたどり着きました。もう入れ食い。素晴らしいねインターネット。

僕は基本的に記憶力がザルなので、こういう感じで、「とりあえずお気に入りに入れておいたら、それが後からなんかと繋がる」みたいな視聴方法が、すごく合っているようです。で、この間Facebookで、大学時代の友達と「オススメ動画の見せ合いっこ」をしたんですが、それがほんと楽しいのね。それが好きならコレはどう?っていうか絶対コレ好きだから今すぐ見てねみたいな。うぜぇみたいな。キャッチボールと言うかドッヂボールというか。昔micci_dとやったムービーロードマップのWeb動画版。そういうwebサービスも作りたい。たい。たい。今なら出来る気がする!むふん。

sarustar at 09:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

2011年05月01日

シェア(共有)からビジネスを生みだす新戦略
シェア(共有)からビジネスを生みだす新戦略
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独占、限定、希少価値。そういう昭和臭い言葉に取って代わる価値観として「Share」ってのが語られて久しいけど、皆さん共有してますかー?あなたが手にした価値ある情報は、きっと誰かの役に立つ。そんな情報をシェアすれば、受け取った人はあなたのファンになる。ファンが増えればあなたにも利益が巡ってくる。それこそがインターネット時代の新しい利益の生み方なのです。

しかし。一挙手一投足を注目される人気者ならば「銀座なう」ですら利益になり得ますが、インターネットに多く生息する馬鹿と暇人が何を共有したところで、何の価値もありません。試しに、facebookで「(๑°△°๑) もんぬー!」と呟いてみてください。これで24人から「いいね!」されるのが、Share時代の勝者です。人気者の発する「(๑°△°๑) もんぬー!」は、確かにそのフォロワーと「(๑°△°๑) もんぬー!」な楽しさをShareしたのです。しかも!無料で!信じられない!こんなに価値ある情報を無料で共有!Shareサイコー!!!


(๑°△°๑) もんぬー!…なんだよそれ…


なんだかさ。もう、言っちゃったほうがシンプルだろうと思った。僕には!いやむしろ僕達(マキコミ的な意味で)には!そもそも共有に値する価値なんかねぇ!Shareは、下克上の足しになる場合ももちろんあるものの、多くの場合「持てる者がさらに勢力を拡大するための手段」として機能するのです。かっこ悪いのを承知の上で断言します!「Shareは我らインターネット下層民にとっての福音ではない!アッパークラスに上ったものが示すべき、ジェントルマンシップのようなモノである!」

Shareの持つ本質的な欠陥。それは、「あまりに人間を無視している」という事では無いでしょうか。Shareされるのは情報であり、その価値観の前では人間も一個の情報として扱われます。しかし、人は純粋に情報体としては生きられません。時間に縛られる肉体があり、嫉妬や自己顕示欲といった、目を背けたい負の感情を持っており、そうした負の情報に価値を持たせるテクニックの習得は、万民が持つべき技術、覚悟と言うにはハードルが高すぎるからです。そうしたShareの価値観が人間とのつながりを持とうとするから、そこに「ビジネスを生み出す新戦略」という「つなぎ」の言葉が必要なのです。

そんな「Shareの欺瞞」に立ち向かうために、僕達が志向しうる新しい価値観。それは「Dear」ではなかろうかと思います。手紙の冒頭に書く、「親愛なる…」って訳されるやつです。そんな大仰なイメージじゃなくて、「○○さんへ」位のノリ。「みんなと共有したい!」じゃなくて、「あの人にお知らせしたい!」って衝動に最適化されてる価値観です。

Shareを達成するには自己を消し去らなければいけません。Shareが体現するレイヤーは人間のレイヤーとは違うからです。でも、Dearという価値観には対象者がいます。人間を要素に持つことで、その不完全さを前提とすることが出来るのです。「情報体としてみたら僕には価値は無いけども、あなたを想うこの気持ちには、きっと価値がある」なんて言い方をすると湿度高過ぎですが、それが3クリックくらいで出来るなら、良い感じにドライアウトされるでしょう。4クリックだとアウトかなー。

ということで、そんなDearなwebサービスを妄想してみました。↓これです。
  1. ネットで「これあの人に見せたい!」と思ったときにブックマークレット/右クリックで、メルアド/ツイッターアカウント/etcを入力できるフォームが起動。

  2. そこに相手のメルアド/ツイアカ/etc を入力すると、相手に通知が届く

  3. 受け取った人は通知に書いてある「受け取りページURL」クリック

  4. 「受け取りページURL」で、自分宛のオススメ/動画/音楽/引用/テキスト/画像/URL などが閲覧できる

  5. 「受け取りページURL」には、過去にそのメルアド/ツイアカ/etc に送られたものがリスト化して表示されてる

基本機能はこんな感じ。「受け取る人がログインする必要は無い」ってのが大事。プレゼントを受け取るのにアカウント開設が必要ってのは、ネズミ講ぽくてかっこ悪いよね。モ○ゲーとかグ○ーみたい。あれ、仲良い人からだったらまだ嬉しいけど、基本普段はめったに絡み無い人からなんだよね。うっとおしい。釣竿なんかいらねぇっつーの!どうせあなたのポイントになるんでしょそれ!

だから、閲覧ページはオープンにしておく。http://dearxxx.jp/YOUR_MAIL_ADD とかが閲覧ページになってて、それは誰でも見れる。何を贈られたかなんて、隠す必要ないでしょ?まぁメールアドレスが見えるのは嫌だから、そこはなんか適当に置き換えよう。あなたの家のクリスマスツリーの下に、いろんな人が置いたプレゼントがちょっとづつ増えていく感じ。これは楽しいはず。

で、複数の閲覧ページを結合することが出来るようにしておく。そうすれば、自分宛に送られたオススメを、全部一覧できる。これは、要アカウントにしても良いかな?(自宅のツリーの下のプレゼントは一望出来るべきだけど、それと会社でもらったプレゼントを併せて一望したいっていうのは、さらに突っ込んだ要求だ。)

本当は、送受信共にログインが無いほうが良いんだけど、そうするときっとスパムがめんどくさいから、送る側にだけログイン必須にする必要はあるかも。送られた側は、「この人からのプレゼントは受け取らない!」って判断が出来るし、送った側が履歴を見る事だって可能だ。「誰に送った情報だ」ってタグは、記憶の検索には大変に役に立つ。少なくとも僕の場合は。ただ、受け取る側は「誰が送ったか」ってのは、分からなくても良いかもしれない。そこら辺は送り手の判断に委ねる感じで。


いかがでしょうか。書いてて思ったけど、要はAmazonの「あなたへのオススメ」ってやつを、人間同士のコミュニケーションにも適用しちゃえば良いんじゃね?って事ですね。あーシンプル。「情報洪水など無い。それはフィルタリングの失敗だ」とクレイ・シャーキーは言いましたが、その責を受け手のみに負わせるのは、あまりに無粋では無いでしょうか。

という事で。現状あるwebサービスだとtumblr.が最も近いこと出来るように思うので、試しに作ってみました。これだと現状「俺→micci_d」なので、イメージの半分くらいしか達成できてないんだけどももも。ほんとは自分でさーtwitterAPIとか使って作ってみたいんだけどさー。そんな技術は残念ながらまだ無いのです。
http://dearmiccid.tumblr.com/
ご存知micci_dに向けたページです。micci_dは巡回ページに入れておくように。以上業務連絡。

sarustar at 04:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

2010年08月18日

昔、オンラインで知り合いの主婦の人が、息子にマジコン使わせてるのに文句言った時に、
「CDレンタルとかYoutubeで音楽聞くのとどう違うの!?」って逆ギレされてむかついた事がございまして。
反論してもどーせ感情論でファビョられるだけだろうと思い、その場はお茶を濁したのですが、
昨今のマジコンの普及具合の陰にこいつがいると思うと腹が立ってしょうがないので、ぶちまける事にしました。

マジコン流行っているようですね。
一年位前に深夜の馬鹿力でも取り上げてた
俺は使ったことありません。って注釈入れるのも馬鹿らしいけどさ。
昨年末には蓮舫の息子がマジコン利用疑惑とかあったけど、なんせ罪の意識が無いのが怖い。
で、マジコン利用者の多くが言うのが、どうやら「Youtubeとどう違う!?」って事のようなのです。

マジコン問題とYoutube問題って、単純に「ゲームか音楽か」という点が、実は決定的に違うと思ってます。
音楽にとってYoutubeってのは、「うまく使えば武器に出来る」場所で、LadyGagaの例を出すまでも無く、
インディーズから大手まで、Youtubeはプロモーションツールとして機能しています。

なんでYoutubeはこういう場所になりえた、更に言えばCDレンタルが商売になりえたかというと、
音楽業界って良くも悪くも「アーティスト」を売る業界だから、というのがあると思います。
昔書きましたが、音楽を通してファンになり、好きだ!という気持ちの表明としてCDやグッズを買い、
ドキドキしながらライブに足を運ぶ。そういう業界では、Youtubeやレンタル業態は有効たり得ます。

で。音楽は「ファンを作って、その気持ちをお金に変える」というのが、既に成立してるというだけでなく、
「真っ当な才能の換金手法」の一つだと思うのだけど、ゲームの場合はそうじゃないです。
ゲームはあくまで、(一部のタイトル以外は)ソフトを通じてしか換金できない。
その「一部」ってのはいわゆるキャラゲーと言われるものだったりのことで、
ファイナルファンタジーはキャラゲーに走ってつまらなくなった、と言われたりもしました。

これはなぜかというと、ゲームはあくまでも、「楽しむためのプログラム」だからです。
これはトランプゲームとかボードゲームでもそう。インタラクティブなものは全てゲームと言ってる人が居たけど、
僕はゲームってのは、楽しむ事を追求したルールの体系だと思っています。キャラクターやグラフィックは、
本質的にそのルールを生かし快感を増すための演出です。(もちろん超大事な要素です。)

しかし、ルールにファンはあまり着きません。
サッカーが好き、という人は、多くの場合選手や試合が好きなのであって、
「ボールを手で触ってはいけない」というルールが好きなわけではありません。
テレビゲームの中でも、ポケモンファンだという人がお金を使うのは、ピカチュウグッズです。
「この乱数のバランスが神がかり的に上手いんだよなー」なんて言いません。一部の人以外は。


音楽の場合、曲とアーティストは本質的に強く結びついており、アーティストのファンが増えれば
収益が増えるビジネスモデルが有効に機能しうるため、曲が無料でYoutubeに流れても、
工夫次第でお金に変えることが出来るのです。しかしゲームは「ルールの体系」であるため、
作者やキャラクターと強く結びつかなくても、面白いゲームでありえます。
その純粋性故に、マネタイズの幅がない。ソフトが売れないと作者が食えなくなるのです。

そしてその純粋性は、ゲームの本質でもあります。純粋に、プレイヤーの快楽の為に。
音楽や映画では魅力となりうる「作者のエゴ」が入る隙は僅かです。
ゲームバランスという言葉があるくらい、オモシロさの肝として「調整」が必要です。
作家の力ではなく職人の力が要求される度合いは、テレビゲームが一番でしょう。次点は多分アニメ。

ここまでに異論があるマジコンユーザーは、
「アーティストが誰か分からないけどYoutubeで聞いてる曲の数」と、
「どこのスタジオが作ってるか分からないけど遊んでるゲームの数」を
比べてみるといいと思います。絶っっ対に、後者の方がずっと多いから。
てか、スタジオ分かってゲームしてるなんてほとんどねぇだろ。MotherがAPEだって位しか知らん俺。

要は、Let It Beを「ビートルズ良いなー」って思って聴く人は多いけど、
ドラクエやって「堀井雄二良いなー」って思う人はほとんどいないでしょって事です。
AKB48の新曲!つったらある程度は売れるけど、APEの新作!じゃほとんど売れないでしょうと。
これが、音楽とゲームの決定的な違いです。

この違いがあり、さらに「誰が作ったとかどうでも良い!楽しんで!」という職人気質も大好きなので、
Youtubeで音楽を聴きつつ、しかしマジコンが大嫌いという事に、矛盾は無いと思っています。

これは外野である俺のぶちまけなので、正しい正しくないじゃなくて、好きか嫌いかです。
なので友人の中にもし使ってる人が居たとしても、「まぁお前なら別に良いや」みたいな事もありえます。
が。基本的には、罪悪感すらない奴は嫌いだし、ゲーム業界がマジコン許容するまではアンチです。
その表明として叫びます。でも下品な個人攻撃なので色反転しておきます。

○○きちのド底脳!この程度も想像つかない親に育てられた子供の程度が知れるわ!
何がマジコン使ってないといじめられるだ!教育もできねぇバカが親気取ってんじゃねぇ!
どーせお前もろくな育てられ方してねぇんだろうな!援交くらいしてたんじゃねぇの?
「やらなきゃ苛められるし、みんなやってるし」とか言ってよ!そうやって言い訳し続けてろバーカ!


最後に。
音楽業界の職人達にとってはYoutube問題はより大きな問題だと思うし、
CDを売る事で利益を得ていたレコード会社にとっても見逃せない問題だとは思います。
ネットと音楽については、ココや上記のココに書きました。
今回はマジコンと比較されるYoutubeの問題に的を絞ってます。ご了承下さい。

sarustar at 06:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote