2013年04月09日

B’z C'mon 全曲レビュー

matsuko

6/12にB'zの25周年ニューアルバムがリリースらしいので、思い出したように2年前に発売されたアルバム「C'mon」の全曲レビューを敢行してみる。

C'mon
タイトル曲。グレイト。日本人の日本人による日本人のためのRockを追求し続けてきたB'zが2011年にたどり着いたのが、「着いてこい」というメッセージだったと言うことに胸熱。一人じゃ何も出来ないと自責し、愚痴ってもいいよと慰めながら、それでも立ち止まり跪く事だけは許さない。偉大なる兄貴。

さよなら傷だらけの日々よ
C'monを受け、踏み出した一歩を更に後押しする、燃え系の曲。B'zの視線はいつだって、傷だらけの日々を歩き、しかし歩みを止めない人を向いている。ボクを傷つけるのはボクである。そんな傷は本当の傷じゃないと誰が言えるだろう?傷の深さは絶対的なものではなく相対的なもの。それを否定してしまったら、一人ひとりが前へ出ようとするその一歩は尊いと認めることさえ出来なくなる。

ひとしずくのアナタ
B'zの楽曲を大別するなら、前2曲のような燃え系と、情けない男が主人公のラブソングに分けられるだろう。自らのスペックを無限に棚上げし、ただ自己憐憫に終始する曲は過去いくつもあったし、これからも恐らく作られ続ける。しかしこの曲は、いつもの頼りない情けない男の中に、それでもどこか前を向こうとする強さを感じさせる。このアルバムのテーマを逆説的に感じさせる一曲。

Homebound
和訳すると、「家路」とでもなるだろうか。「置き去りの雑誌に素敵なニュースが見えても うらやむことはない あなたが待ってるから もうすぐ帰るから」という世界観。恐らく稲葉さんはこういう世界観を持っている。しかし同時に、というかむしろ強烈に存在感を放つ「うらやむ」という言葉。何にも代えがたい小さな幸せを愛でる繊細さと、歩け走れと急き立てるハイスペックな天命に揺さぶられ続けるバンド。それがB'z。

Don't wanna lie
これもまた燃え系である。が、冒頭2曲と比べ、さらに情けない主人公。「人間」と書いて「ひと」と読ませる大きな主語からはじまる、具体性を著しく欠く主観。まるで思春期の男の子のような自我を感じさせる。そんな幼い自我を抱えたまま、しかし歌詞は「僕ときたらごまかしつづけ もう何年たつだろう」と続く。大人になれない大人が、それでも誠意を持って世界に出て行こうとする描写。直視するのが辛いくらいの情けなさだが、それはこの国の一つの現実かもしれない。

DAREKA
「誰かにそばにいてほしい 厳しい夜もあれば 誰かと声枯らして壊れたい 血がたぎる時だってある」 お分かり頂けるだろうか。稲葉浩志の自己紹介である。しかし、「ねえ誰か 僕をしっているんだろ」から「人は誰かの返事を待ちながら 暗くせつない夜を越えてゆく」に繋がる歌詞の中で、主観を広げている事を見逃してはいけない。このバリアフリーな主観の拡張が、稲葉さんの歌詞にリアリティと大衆性を両立させている。

ボス
B'zはたまにロールプレイングをやる。タクシードライバーになってみたりギャンブラーになってみたり水泳選手になってみたりする。今回は国家元首になった。アイムソーリー、アイアムソーリ。社会を歌うことはあっても政治を歌うことは無かったB'zが、突然政治家をモチーフにした歌を作った訳だが、それは稲葉さんが義憤に狩られたわけではなく、時の政治家が、稲葉さんの視界に入るくらいに情けない男化していたということなのだと思う。

Too Young
Homeboundと対をなす一曲といえるだろう。「あなたが待ってるから何も羨むことはない」と言っていた男が、「登りつめたいと燃えていたのさ。全部君のため、それがまずいのかも」と、自らの若さを悔いる。一気に匂い立つDQN臭。ナンシー関は著書「ヤンキー文化論序説」の中で、「日本人の三大気質は、ヤンキー、ミーハー、オタクである」と喝破していた。置き去りの雑誌を羨み登りつめたいと燃えるB'zが、日本人に受けない訳がない。

ピルグリム
ピルグリム。巡礼者である。メッセージは強くなく、主人公も特に情けなさを感じない、僕的にはつまらない曲。それだけに、稲葉さんの普通の言葉、普通の世界観を感じることはできる。もし稲葉浩志に、異常なハイスペックと過剰な情けなさがなければ、こういう曲が量産されたのだろう。内面の振れ幅こそ創作の要という事を気づかせてくれる曲。

ザ・マイスター
これもまた、ロールプレイング的な作詞法がとられている。各種制作を生業とする僕にとってはツボ的に好きな曲...というか僕のための曲じゃないかと思う。ネット時代になり、何かを作る人は増えただろう。その事を意識しているかは分からないが、制作入門〜中級者にとって、共感できる部分が多い歌詞になっていると思う。熱しやすく冷めやすい、考えすぎて手が止まる。自らの中にまだ制作の流れを持っていない青二才が陥りやすい状況をまず描写し、「よくある事さ!」と勇気づける。コミカルながら稲葉兄貴の兄貴たる所以を感じさせる、C'monらしい一曲。

デッドエンド
一転して重いタイトルである。デッドエンド=袋小路。どん詰まり。まとめサイトや2ch、togetter等にまま見られる、「考えすぎて、頭の中ですべてが完結し、シニカルに俯瞰しているつもりで、実は超近視眼的」という人間像。ハッキリ言って友達になりたくない部類の人間だし、自分の中にそういう部分を見つけたら、すぐさま蓋をしてしまいたくなる。しかしそこは兄貴である。正確に描写し、寄り添い、伝わりそうな言葉を丁寧に紡ぐ。

命名
DQNキラキラネームが蔓延する現代に対し、このストレートなタイトルを持ってくるクソ真面目。ザ・マイスターがニコニコ動画、デッドエンドが2chを見て書かれた歌詞だとするならば、この曲は小悪魔ageha片手に書かれた歌詞だといえよう。こんな曲を歌い、40万枚近く売りあげても、やっぱり車内放置で乳児死亡なんてニュースは絶えない。「映画は世界を変えるつもりで作らなければいけない。それでも世界は変わらないんだけど。」といった宮崎駿と通じるものがあるんじゃないかと感じてしまう。

ultra soul 2011
最後の曲。結構長くなったねウルトラソウっ!

ふぅ。終了。
最後にいつものCM貼っておきます。これほんと良いCMだと思うんだよなぁ。グレイト ミーツ デラックス。



sarustar at 11:08│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 本、マンガ、音楽 




トラックバックURL

>

この記事へのコメント

1. Posted by Karen Millen USA   2014年04月07日 12:58
When buying a pre-owned trawler or motor yacht, it easy to be turned off Karen Millen USA by the exterior looks of the boat. However, I'm not proposing that it be dismissed. I inform buyers to gage how good the used trawler or motor yachts been maintained by how she looks. If the gel coats all beat up 東京油田:B’z C'mon 全曲レビュー - livedoor Blog(ブログ) and the brightwork is in terrible shape, I normally find the rest of the boat the same way. It's simply an indicator.
2. Posted by Karen Millen Dresses Outlet   2014年04月07日 12:58
If you drip paint on the floor or windows, the sooner you try to remove it the better. For oil based paints, wipe clean with Karen Millen Dresses Outlet thinner. You may need to use your fingernail or a razor (careful if your floor is vinyl). For latex paints, in some cases, elbow grease 東京油田:B’z C'mon 全曲レビュー - livedoor Blog(ブログ) and soapy water may work. In other cases, you may need to use a paint remover such as goof-off.

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔