2012年11月09日

米大統領選で思った事

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オバマ勝因はデータマイニング:Obama's Data-Driven Campaign @Time
米大統領選で見事再選を果たしたオバマさんの勝因を分析した記事の紹介記事。すごいな。データの蓄積と活用が価値になるという好例。予言の様にささやかれている「ビッグデータ」という言葉が、その氷山の一角を表したケースなのではないかと思う。思えば4年前、「Yes,we can.」のキャッチフレーズでオバマさんがアメリカ初の黒人大統領になった選挙は、Twitterが大いに活用された選挙でもあった。それから4年間でのTwitterの普及具合を考えると、次の4年はビッグデータがめきめき頭角を現してくる時代になるのかもしれない。

で、ぱっと思った事2つ。まず一つ目は、これまでを旧時代と位置づけて、評価をしても良い時代になったのかもしれない、という事。時代の評価っていうのは、次の時代が来ないと判断できないものなのだと思うのだけど、今回の米大統領選を節目として時代が一つ繰り上がり、これまでの色んなエピソードが、「旧時代」として評価される対象になったのかもなぁと思った。

評価される対象になるという事は、そこでついた「評価」に基づいて、序列がつけられるということで。つまり、「この時代の日米の選挙戦術は、どちらが優れていたか」という判断が出来る、という事。4年前、オバマさんがBlackberryでTwitterを更新しFlickrやYoutubeやTumblrでプロモーションしたというのはもはや「過去の時代の戦術」で、日本でそれと比較しうるモデルケースは、蓮舫がtwitterで勝間と絡んだとか、そういうエピソードしか無いんだよなぁということ。今後何をやっても、それは比較しうるモデルケースにならない。だってアメリカさんは、もう時代を押し進めているんだもの。ここから先、旧時代のツールや戦術で何をやった所で、それは所詮「WW2の時にイージス艦があったら」みたいな話にしかならないのかもなぁ。というのがまず一つ目。

思った事二つ目。米大統領選挙の「技術やプロモーション戦術のあり方を決める」という性格が、なんというか戦争ぽい、という事。軍事技術の民間転用としてGPSが生まれたとかインターネットが生まれたとかはよく言われる事だけど、そういう「アメリカが本気を出して相手をぶっ潰し勝利をもぎ取るために動く」という意味で、大統領選挙と戦争は似てるのだろうなと思った。

町山さんと宮崎さんが、アメリカ大統領選挙は常に革命を行っている様なもの、みたいなこと言ってたと思うんだけど、その手段がきちんとアップデートしていて、しかも狙った通りの効果を上げているという所が、人間の国アメリカの強いところだなぁと思う。比して日本では、僕の信頼するブロガーのmedtoolzさんをして「やっぱり角栄は凄かった」なんて言葉が出るほど、なんというか旧態依然。手段のアップデートが進まないから、過去の凄い人の凄さが、今でも引き合いに出されてしまう。

なんで日本はそうなのかとかの分析はプロの分析屋の方々に任せるし、だから日本はダメなんだとかはプロの愚痴り屋の方々にお任せするとしても、「よそはよそ!うちはうち!」と言い切っちゃうにしては、僕はテクノロジーが好きすぎる。角栄の手弁当はあくまでも、「時代に即した素晴らしいやり方」に止めておいてほしい。というのが二つ目。

で。

書いてて思ったんだけど、これって、派手な選挙の方がおもしろいから派手にしてくれよ!って話じゃないよなぁと。あいつらはこれで、「ビッグデータを実用レベルに落とし込んで、勝利をもぎとる経験と実績を積んだ」という事実。これが怖い。米大統領選というのは世界が注目せざるを得ない格好のプロモーションの場で、そう言う意味でもやっぱり、戦争と一緒。そこで、TIMEが「ビッグデータの活用が勝因」という指標を打ち出し、そうやって時代が進んでいく。

これは選挙に限った事でなくてさ。軍事技術が民間転用されるみたく、選挙戦術が経済戦術として転用されるんでしょきっと。なんだろ、なんていうのかなぁ。よく出来た話だよねほんとっつーかさ。ネット使って何やるかって、ソシャゲで廃人から金巻き上げて俺たちカシコイ!とかやってる場合じゃねぇよなぁってのは、青臭い意見なんですかね。あー。にゃー。

sarustar at 21:03│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 思ったこと 




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