2012年05月20日

studygift、趣旨は好きだけどやり方がうーん。

liberty


studygiftというwebサービスがあって、今オンラインでネガティブに話題になっているようです。

まず経過説明を。

livertyという「ビジネス・ウェブサービス立ち上げまくり団体」が、studygiftというサービスを立ち上げる。

studygiftとは、「学生を資金的に援助するwebサービス」 寄付を募るサイト。

「乞食サービスw」「支援される学生は海外旅行とかケータイ2台持ちとかしてんじゃねーかw」という非難が集まる。

「多様性を受け入れろ」「嫌なら見るな」「足を引っ張るのに生きがい感じてる奴ら邪魔」という反論。

という流れ。Liverty代表の入家さんのこの件に関するツイートはこちら。
家入一真(Kazuma Ieiri)@hbkr
批判するのも幻滅するのも勝手だけど、studygiftが多くの学生を救える継続的なシステムになり得るとただ信じて作った事だけは解って欲しい。坂口さんは賛同してその最初のケースとして出てくれた。見せ方や言葉が足らない部分があるのだろう。正すべきは正す。あとな、絶対やめないよ馬鹿野郎
ふむふむ。よごさんす。全面的に信じましょう。信じるとこから初めましょう。

僕の基本的なスタンスは、livertyという団体の趣旨は好き。studygiftというサービスの趣旨も好き。だけど、じゃぁこの団体自体は?サービス自体は?というと、うーん…と思います。僕はインターネットが好きで、プログラミングやwebサービスで世の中が良くなれば良いと思っているし、勉強する人に関しては半ば偏執的に好きなのです。ファミレスで勉強している人を定点撮影して眺めてたい。猫動画より癒されるわ。

で。そんな僕が、なぜこのサービスに対して「うーん」ってなるのかというと。

1.学生支援じゃなくて、現状「坂口綾優」支援になってる。
2.「学びたいこと」が明記されてない。

の2点が気になるからです。


1.学生支援じゃなくて、現状「坂口綾優(※下記参照)」支援になってる。について。
現状このstudygiftというサイトでは、坂口さん以外を支援することは出来ません。というかそもそもトップが坂口さんのスライドショーです。これってやり方としてどうなんでしょ?Google+がAKBだらけになってる状況と非常に近い感じが。プロモーションに対する発想が昭和的というか。賛同して最初のケースで出てくれたと言いますが、彼女を支援するための独自プロジェクトじゃないの?あれ?って思いました。この秋元康的炎上マーケティング手法が、今後の運営で吉と出るのか凶と出るのか。

2.「学びたいこと」が明記されてない。について
studygiftは、Kickstarterと違い、人を押し出し人に寄付する形態です。肩書きも学生に限定しています。これって片手落ちでは?と。Kickstarterはプロジェクトに寄付する形態です。学びたいのに経済的な理由で学べない人は学生に限らずいるはずだし、何を学びたいのかをトップに押し出さなければ、結局美男美女や人気者が得をするサービスにしかならないのでは?と思います。優秀な若い世代をサポートとあるけど、このサービスデザインだと、「優秀さ」の判断基準は「何を学びたいか」「何を学んでいるか」ではなくて、「顔写真」と「知名度」にしかならなさそうです。うーん、つまらん… それって結局、いわゆるリクルート的なシュウカツのパブリックイメージと大差無いよね。


今回の件で、studygiftが学生支援プラットフォームになるなら、それは僕は大いに歓迎です。ただ、現状の「人支援」というベクトルだと、あまり美しくないというか、少なくとも僕好みの方向にはいかなさそうな感じがします。そしてその方向は、ひょっとすると現状の窮屈さを推し進める方向にすら行っちゃうのじゃないか、という懸念もあります。何を勉強しているかより、顔写真の美しさが評価される方向。「就職するためにGoogle+頑張ったのに、退学になったら意味が無い」と言い切れる人間を支援するベクトルは、果たしてlivertyの「自由に生きろ」というメッセージにとって向かうべき方向なのか。それはちょっと、どうなんだろうなーーと思います。







※坂口さんについて
まずこの「坂口さん」と言う人がどういう人かというと。半年ほど前『普通の女子大生がなぜ、Google+で「日本一」になったのか』という記事になった人です。いわばオンラインの、ほんのちょっとした有名人です。Google+というSNSで日本一人気があるユーザーとなった彼女は、この記事で「就活のためにGoogle+を頑張って更新した(意訳)」と言っています。記事では、夕焼け写真が美しいから人気になったみたいな流れで、「いい写真は分からないが、バズる写真は分かる」なんて身も蓋も無い発言をピックアップしています。実に日本的というかweb的というか。

でも、正直に言って。ほんと身も蓋もないこと言いますけど。

カワイイからでしょ。

話題先行で実態の伴っていなかったGoogle+で活発に発信を続けるロリ美女だから衆目を集めたんでしょ。と思います。はい。そのこと自体は悪いことじゃないですし、批判する気もサラサラありません。記事から読み取れる、現代的な視野狭窄に陥ってるこの子の考え方は、モデルケースとして大変興味深いです。Google+の時も今回も特に興味ない人だったのですが、前述の記事読んで、現代日本の若い人が何に縛られているかを端的に表現してる、出来る人なんだなと興味が出てきました。

sarustar at 21:05│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 思ったこと 




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