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ついったとたんぶらで、ネットからの収入についての言説を複数見かけたので、考えたことを書いてみる。

たんぶらで見かけた(つってもソースはついったなんだけど)のは、
ネットで金を稼ぐビジネスモデルで成功してるのって、1.広告、2.ゲーム(アイテム課金の類)、3.flickrとかレンタルサーバとか、4.SalesforceとかRTMとか、と考えてて、「結局、情報そのものに金を払う人はいなかったんだな」との結論に達しつつある @raurublock
っていう、まぁ割と悲観的な?意見。それに対して、ついったで見かけた意見ってのは、
これホントにそうですね。この変化を最前線で見てきたので、だから政治メディアをどこの支援者にも頼らず自分でやろうと決断できたんだと思います。RT @mnishi41: という観点で見ると「ネットからの収入の多角化」が、この数年に起きた変化の本質で、これからも軸になることだと考える。 @tsuda
こういう感じ。政治メディアっていうのは、多分MIAUかな?有料メルマガもやってるから、そっちのことかも。まぁ、有料メルマガに踏み切ったのも、この感触があったからこそだろうし。

で、僕の意見は後者。前者の意見は、前後の文脈見てないけど、サンプルモデルがとっくに古いと思う。もしくは大企業ベースで考えてるか。大企業が動こうと思えるような規模のお金を動かすのに、webはそもそも向いてない。インターネットってのは個人間のやり取りが最強。つまり、小額決済がキモ。5〜500円くらいという、「これ位なら払っても良いか」って額を、世界中から100件〜100万件集めるようなやり方。

今もっともこれに近いのは、多分携帯キャリアだと思う。集金システム持ってるところは強いし、月額300円とかを集金する実績もある。ただし国内限定だから、webのメリットがだいぶ削がれる。ここら辺は日本語圏であるって防波堤があるから、あまりデメリットにはならないかな。日本語カルチャーは日本語文化圏で消費するって暗黙の前提が、ある程度共有されちゃってるだろうから。

携帯キャリアが小額決済を出来るのは、「通信費との抱き合わせ」で、かなり強制力のある一括集金が出来るから。小額決済の最大のハードルは、銀行だったりカード会社だったりの手数料なので、「月々の固定費や高額商品との抱き合わせで集金する」ってやり方はかなり有効かも知れない。そういう意味では、ニコニコの有料会員も、それなりに良いかもしれない。投げ銭システムってどの位機能してるんだろ?あとは、新聞販売店とかも集金システム持ってるし、日本ではだいぶ広く流通してるので、アツいのかもしれん。

それから、Amazon。ニコニコで流通させられるポイントは、お金に変換しないとニコニコ以外では機能しないけど、Amazonで流通させるポイントは、ほとんど通貨として利用できる。もしAmazonが、円=ポイントで、100ポイント95円とかで買えるポイントを発行したら、それは換金しなくてもそのまま購買力になる。それがもしFacebookでの仮想通貨としても利用できますとかになったら、財布と個人情報ががっつりくっついて、なんかもう恐ろしい感じに。「いいね!」の手軽さで5円あげる!とかだったら、多分俺月1000円くらい余裕で使う。

あとは、当然かもだけど、銀行。ここは逆に、お金をお金のままポイントのように扱える。今1振込みにつき取ってる手数料を、月々の口座利用額に応じて徴収するプラン(月30万円の出し入れがあったら、それが100*3000でも30000*10でも同じ手数料)とかがあれば、小額決済は一気に実用的になると思う。

小額決済がなんでアツいかと言うと、それはそのまま「なんでwebがアツいのか」って話とイコールだ。世界を駆け巡る140文字と同じ感覚で、世界を140円が駆け巡れば良いって事。今月家賃ヤバイなーっつって、ギター片手にUstやるミュージシャンが出てくるかもしれない。津田さんにこのテーマで2時間ほど語ってほしいから、100円投げ銭して1000人集まったら、ちょっとお話して下さいよってサービスが出来るかもしれない。ちょっとお腹がすいたから、おっぱい写真をアップして30分で5000円稼ぐ女子高生が出てくるかもしれない。何がセーフで何がアウトかは法律が決めれば良い。そういう気安さでお金が動けば良い。

以上思いつくままに書きなぐってみました。お金の知識があまり無いので頓珍漢かもしれません。あしからず。