2011年08月18日

【BR】テレビキッズのプライドとフジ騒動

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テレビキッズのプライドとフジ騒動

収録:2011.8.5-2
@清瀬ジョナサン

ブログでラジオの補足エントリーでも書いてみようかなと思いまして。言い訳とかも出来るし。出来ればラジオ聞いてから読んでいただけると嬉しいけどね。いやいや無理にとは言いません。長いし。でも結構楽しいよこのラジオ。少なくとも俺たちは。

ということで、高岡蒼甫のツイートに端を発したフジ騒動について、micci_dとくっちゃべってきました。テレビキッズmicci_dのプライドと現状への憂いのせめぎ合いが聞き所です。基本的には、ミステリー作家、深水黎一郎さんの言ってたことに同意です。テレビ局は資本主義の一部である前に、民主主義の一部。なぜなら電波という馬鹿力を特権的に使っているから。昔、TV業界のしくみってエントリーでも書いたので、良かったらどうぞ。あと「嫌なら見るな」についてもちょっと呟いてみました

で。

この「電波の馬鹿力」ってのは、アメリカだとまたちょっと事情が違うらしい。まず諸外国と違って「電波と新聞社の資本関係ががっつりある」ってのが、大きな違いとしてある。「マスコミ集中排除の原則」ってやつが機能してないという昔から言われてる問題で、これは民主主義社会としては、非常に未熟で恥ずかしいところ。詳しくはコチラ

またアメリカさんは、日本と違ってケーブルテレビが本当に充実してる。米人さんの話によると、月額200ドルとかで数百チャンネルから選ぶのがデフォらしい。「ケーブルボックスでチャンネルを作る」みたいなこと言ってたけど、どういうことなのかなー。日本の家庭には7,8チャンネルくらいしか無いのが普通だよーって言ったら驚いてた。こうなってくると、いかに「国民の財産である電波」を利用しているとはいえ、その意味合いは大きく変わってくると思う。

思うに、今の日本にとって電波およびテレビとは、「日本の高速鉄道をJR数社でほとんど特権的に仕切ってる、つまり新幹線くらいの公共性」が求められちゃうんだと思う。そりゃ危険運転したら、国民の関心事になっちゃうよね。もしアメリカ見たく、数百チャンネルの選択肢がある状態だと、せいぜい「高速道路での危険運転」くらいの公共性しか求められないだろうし、だったら湾岸ミッドナイト的なオモシロが生まれるのも理解できる。

こういう状況が生まれたのは、ひとえに「戦後、大急ぎで復興する必要があった」ために、「自民党がずっと与党であり続け、世論を強力にコントロールするのが国益に適っていた」からだと思う。これは、確かにある時期までは必要なことだったんだろう。おそらくバブルに浮かれてた頃に、初心に帰って民主主義をきちんと育てる方向にシフトチェンジするべきだったんだと思う。あるいはもっと前、それこそ「もはや戦後ではない」とか言われ始めた頃が、最初のシフトチェンジするべきタイミングだったのかもしれない。

一昨年の、自民→民主への政権交代がなされる前後、青山繁春さんですら「政権交代は必要です」と言っていたのは、つまりそういう事だったのだろう。あれは、「今、自民党→民主党にするべきだ」という意味より、民主主義にとって政権交代は、そもそも必要なものという前提を言っていたのではないか。体型を維持するために、こまめにリフレッシュを繰り返していかないと、脂肪でがんじがらめになってしまうというのが、おそらく民主主義政治の性質だ。そのためには、現状の80%くらいのパフォーマンスを出せうる野党が現れた場合、勇気を持って政権交代を選ぶ必要があるのだろう。

しかし日本はそれをしなかった。完璧主義な国民性ゆえかもしれないし、戦後復興のため民主主義<資本主義である必要があったせいかもしれないし、その選択をする必要があることを国民に周知させなかったマスコミのせいかもしれないし、狭い領土と少ない日本語人口で経済力を持つために挙国一致体制を取り続ける必要があったからかもしれない。おそらくその全てだろうと思う。それプラス、「自民党が絶対与党であり続ける」という事への、政治家の執着もきっとあっただろう。その他あらゆる物が潤滑油となってエンジンをぶん回し、それがやがてベットリした脂肪になっていったのだと思う。

今日本は、政権交代をきっかけとして、どんどん酷い事になっている。でもこれは、僕はなるべくしてなったものだと思っている。政権交代はいつかするべきだったし、それをこまめにしてこず野党を育てる機会が無かったため、いざ政権交代がなされた時に、ド素人集団がやる事になってしまった。数十年間たまり続けた膿を一気に出す機会が、まず政治の世界に起こっているのが今なのだろう。願わくば膿を出し切って欲しいと思うし、とはいえよりによって麻生さんの時に…ってのもあるけど。僕は自民信者ではないけど、麻生さんは問答無用で信用してます。中川さんも信用してました。殺されちゃったけど。小泉進次郎には期待しています。

政権交代の時のキャッチフレーズが「一度やらせてみれば良いじゃん」だったように、今僕は、「一度テレビ局ぶっ潰してみれば良いじゃん」と言いたいなと思っております。ラジオで喋ったのはそういう意図です。そこにいたるまでにより酷くなるし、ぶっ潰れた後は今より悲惨かもしれない。それこそ、今の民主政権みたく。でも、それはきっとしょうがない。政治が政権交代を避け続けてきたように、放送局は電波オークション制度などによる新陳代謝を避け続けてきたのだから。

僕の大好きな漫画である蒼天航路で、荀は衰退する漢を憂いて「僕たちの生まれた国は、これでも良くもったと言うべきなんだろうか」と涙を流した。馬超は腐敗した漢帝国に対し「ひとたび穿たれた天は、取り繕うことなど出来ない」と憤った。秋元康はまさに董卓のように権勢を誇っている。 蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし。

sarustar at 10:18│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 不細工レディオ 




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