2011年05月01日

「Share」の次の「Dear」

シェア(共有)からビジネスを生みだす新戦略
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独占、限定、希少価値。そういう昭和臭い言葉に取って代わる価値観として「Share」ってのが語られて久しいけど、皆さん共有してますかー?あなたが手にした価値ある情報は、きっと誰かの役に立つ。そんな情報をシェアすれば、受け取った人はあなたのファンになる。ファンが増えればあなたにも利益が巡ってくる。それこそがインターネット時代の新しい利益の生み方なのです。

しかし。一挙手一投足を注目される人気者ならば「銀座なう」ですら利益になり得ますが、インターネットに多く生息する馬鹿と暇人が何を共有したところで、何の価値もありません。試しに、facebookで「(๑°△°๑) もんぬー!」と呟いてみてください。これで24人から「いいね!」されるのが、Share時代の勝者です。人気者の発する「(๑°△°๑) もんぬー!」は、確かにそのフォロワーと「(๑°△°๑) もんぬー!」な楽しさをShareしたのです。しかも!無料で!信じられない!こんなに価値ある情報を無料で共有!Shareサイコー!!!


(๑°△°๑) もんぬー!…なんだよそれ…


なんだかさ。もう、言っちゃったほうがシンプルだろうと思った。僕には!いやむしろ僕達(マキコミ的な意味で)には!そもそも共有に値する価値なんかねぇ!Shareは、下克上の足しになる場合ももちろんあるものの、多くの場合「持てる者がさらに勢力を拡大するための手段」として機能するのです。かっこ悪いのを承知の上で断言します!「Shareは我らインターネット下層民にとっての福音ではない!アッパークラスに上ったものが示すべき、ジェントルマンシップのようなモノである!」

Shareの持つ本質的な欠陥。それは、「あまりに人間を無視している」という事では無いでしょうか。Shareされるのは情報であり、その価値観の前では人間も一個の情報として扱われます。しかし、人は純粋に情報体としては生きられません。時間に縛られる肉体があり、嫉妬や自己顕示欲といった、目を背けたい負の感情を持っており、そうした負の情報に価値を持たせるテクニックの習得は、万民が持つべき技術、覚悟と言うにはハードルが高すぎるからです。そうしたShareの価値観が人間とのつながりを持とうとするから、そこに「ビジネスを生み出す新戦略」という「つなぎ」の言葉が必要なのです。

そんな「Shareの欺瞞」に立ち向かうために、僕達が志向しうる新しい価値観。それは「Dear」ではなかろうかと思います。手紙の冒頭に書く、「親愛なる…」って訳されるやつです。そんな大仰なイメージじゃなくて、「○○さんへ」位のノリ。「みんなと共有したい!」じゃなくて、「あの人にお知らせしたい!」って衝動に最適化されてる価値観です。

Shareを達成するには自己を消し去らなければいけません。Shareが体現するレイヤーは人間のレイヤーとは違うからです。でも、Dearという価値観には対象者がいます。人間を要素に持つことで、その不完全さを前提とすることが出来るのです。「情報体としてみたら僕には価値は無いけども、あなたを想うこの気持ちには、きっと価値がある」なんて言い方をすると湿度高過ぎですが、それが3クリックくらいで出来るなら、良い感じにドライアウトされるでしょう。4クリックだとアウトかなー。

ということで、そんなDearなwebサービスを妄想してみました。↓これです。
  1. ネットで「これあの人に見せたい!」と思ったときにブックマークレット/右クリックで、メルアド/ツイッターアカウント/etcを入力できるフォームが起動。

  2. そこに相手のメルアド/ツイアカ/etc を入力すると、相手に通知が届く

  3. 受け取った人は通知に書いてある「受け取りページURL」クリック

  4. 「受け取りページURL」で、自分宛のオススメ/動画/音楽/引用/テキスト/画像/URL などが閲覧できる

  5. 「受け取りページURL」には、過去にそのメルアド/ツイアカ/etc に送られたものがリスト化して表示されてる

基本機能はこんな感じ。「受け取る人がログインする必要は無い」ってのが大事。プレゼントを受け取るのにアカウント開設が必要ってのは、ネズミ講ぽくてかっこ悪いよね。モ○ゲーとかグ○ーみたい。あれ、仲良い人からだったらまだ嬉しいけど、基本普段はめったに絡み無い人からなんだよね。うっとおしい。釣竿なんかいらねぇっつーの!どうせあなたのポイントになるんでしょそれ!

だから、閲覧ページはオープンにしておく。http://dearxxx.jp/YOUR_MAIL_ADD とかが閲覧ページになってて、それは誰でも見れる。何を贈られたかなんて、隠す必要ないでしょ?まぁメールアドレスが見えるのは嫌だから、そこはなんか適当に置き換えよう。あなたの家のクリスマスツリーの下に、いろんな人が置いたプレゼントがちょっとづつ増えていく感じ。これは楽しいはず。

で、複数の閲覧ページを結合することが出来るようにしておく。そうすれば、自分宛に送られたオススメを、全部一覧できる。これは、要アカウントにしても良いかな?(自宅のツリーの下のプレゼントは一望出来るべきだけど、それと会社でもらったプレゼントを併せて一望したいっていうのは、さらに突っ込んだ要求だ。)

本当は、送受信共にログインが無いほうが良いんだけど、そうするときっとスパムがめんどくさいから、送る側にだけログイン必須にする必要はあるかも。送られた側は、「この人からのプレゼントは受け取らない!」って判断が出来るし、送った側が履歴を見る事だって可能だ。「誰に送った情報だ」ってタグは、記憶の検索には大変に役に立つ。少なくとも僕の場合は。ただ、受け取る側は「誰が送ったか」ってのは、分からなくても良いかもしれない。そこら辺は送り手の判断に委ねる感じで。


いかがでしょうか。書いてて思ったけど、要はAmazonの「あなたへのオススメ」ってやつを、人間同士のコミュニケーションにも適用しちゃえば良いんじゃね?って事ですね。あーシンプル。「情報洪水など無い。それはフィルタリングの失敗だ」とクレイ・シャーキーは言いましたが、その責を受け手のみに負わせるのは、あまりに無粋では無いでしょうか。

という事で。現状あるwebサービスだとtumblr.が最も近いこと出来るように思うので、試しに作ってみました。これだと現状「俺→micci_d」なので、イメージの半分くらいしか達成できてないんだけどももも。ほんとは自分でさーtwitterAPIとか使って作ってみたいんだけどさー。そんな技術は残念ながらまだ無いのです。
http://dearmiccid.tumblr.com/
ご存知micci_dに向けたページです。micci_dは巡回ページに入れておくように。以上業務連絡。

sarustar at 04:43│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 思ったこと | Web




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