2014年01月11日

lincoln

元旦映画の効果か映画熱が高まってきたので、リンカーンという映画を見ました。2012年の映画ですが、2014年現在でスピルバーグ監督の最新作だと思います。TEDと迷ったのですが、ゼロ・グラビティの余韻があったので、画面の暗い感じの映画が良いなと。ズッシリとした良い人間ドラマを見たかったのですよ。

映画の概要。奴隷解放でお馴染み、エイブラハム・リンカーン大統領が、奴隷解放のため合衆国憲法を変えようと奮闘する映画です。バイザピーポー演説後、南北戦争末期からお話は始まります。ここら辺の割り切りは素晴らしい。歴史教科書に載らない部分にフォーカスするという点では、「清州会議」に近い着眼点だと思います。人間ドラマというより政治ドラマ。

そういう映画に「リンカーン」というタイトルを付けて、非アメリカ人が見ても一応しっくりくる映画にするというのは、流石だなぁという気がしました。一応と書いたのは、とはいえこれはアメリカ人のための映画だよなぁという気がしたからで、冒頭映画開始前にスピルバーグ監督から日本の皆さんへというエクスキューズが入ったのは、そこら辺に配慮したんだろうなぁと思います。

見た感想。まぁおもしろかった、かなぁ。時代の最先端を行く映画では全然ないし、人間ドラマという点では「おっ!」というセリフやシーンは特に無かったと思います。どっちかというと、「へー」とか「おおー」みたいな感じ。だって僕白人じゃないし。味方陣営の人間までもが憲法改正に必要な議席の獲得に弱気になっている中、「今我々の選択に世界が注目している!これは人間の尊厳の問題だ!」とか言うんですが。こっちは開国騒ぎでそれどころじゃないですよ。そもそもお前らこの前年にイギリスに誘われて長州と戦争して下関占拠したりしてるじゃんよ。やれやれ。てかリンカーンの時代って、日本だと坂本龍馬とかがまさに活躍してた時代なんですね。

実際に「世界が注目している!」と言ったかどうかは知りませんが、すくなくともこの映画でそういうセリフを言わせてる程度にはリアリティある話なわけで、「これだからアメリカ人は!」と思わないでもないです。余談ですねこれは。余談ついでに言うと、スピルバーグ監督、御年67歳。宮駿だとポニョ作った頃。監督人生も晩年を迎えてるだろう時期に、こういう映画を作る事を選んだんだなぁと考えると、なんか納得な感じがしました。

映画に話を戻して。

この映画を見る人のほとんどが「この後も黒人に対する差別は続く」という事実を知っている中で、その事実を覆い隠すこと無く、しかもちゃんと「国民の物語」としてまとめ上げるというのは、とても難しい作業だったろうと思います。ロビイストをコミカルにしてみたり、サディアス・スティーブンス(トミー・リー・ジョーンズ)をオチに持ってきたり、色々工夫してる感じです。

リンカーンは2012年の映画ですが、2009年にオバマさんが初の黒人大統領となったことで、この映画が作られる下地が整ったということなんだろうなぁ。奴隷解放宣言から150年経って、リンカーン達の理想がやっと形になったと。そうでないと、当時の白人たちの常識的な意見を描くことは許されなかっただろうなと思います。対立する価値観を真っ向から衝突させ、ゆっくりでも変化していく国のあり方に、彼の国の強さを感じてしまいます。

全体的な感想として。非白人としては、「あー当時のアメリカってこうだったんだなぁ」という風に見るのが正解かなと思います。人種間の問題はもちろん、当時の議会は記名投票だったとか知っておいて損はないかなと思うし、だからこそ生まれる「一票」に対する熱量とか、当たり前となっていた奴隷制度を捨てる信念やパワーは、そりゃグッときます。

でもさぁ。なんだ。あー開国しろって言ってきたペリーさんとか不平等条約を結びにきたハリスさんとかは、こういう人種観の国から来てたんだなーとか、まぁ思わなくもないよねと。キング牧師とかほんの50年前の人間なんだよなぁ。とかさ。良いんだけど別に。はい。そんな事を思いました。もう一度見るときは、もっと素直に、スピルバーグ映画として見てみたいなと思います。そしたら「すげー」って思える箇所もっと見つけられるのかな。そういう映画でもないのかもね。

sarustar at 21:12│permalink | Comments(1)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

 2014年01月04日

gravity


1日は何の日だ?映画の日だ!ということで、元日からついった、Fbで「すげぇ!」と話題のゼロ・グラビティを見てきました。チャリ圏内の映画館だと3Dは吹き替えしかやってなかったので、友人誘って車で30分位かかるかほくイオンまで。お客さんいっぱいで賑やかな雰囲気。

見た感想。面白かったです。さすがアカデミー賞本命と言われるだけある。確かに3Dで見るべき。僕がグッと来たポイントは3点。タイトル、ジョージ・クルーニーのキャラクター、グッと抑えた演出の豊かさ。それらを一言で言うと「すっげぇ!」という感想になる。映像はもちろんすっげぇんです。でも、それだけじゃない。宇宙空間のリアリティの凄さやこなれた3D表現もちろん凄いし、見えるけど届かない無重力空間は本気でコワイのに、それ以上にお話や構成が凄いと思いました。

以下ネタバレあり注意。

まず、タイトルについて。邦題ゼロ・グラビティ。オリジナルだとGRAVITYみたいです。無重力と重力で、タイトル的には真逆。映画の内容で言うと、ゼロ・グラビティ=無重力の時間が95%。だから、説明的なタイトルとしては邦題のほうがシックリくる。でもオリジナルはGRAVITY=重力。ラスト、地上に降り立ったサンドラ・ブロックの、筋力低下して自重を支えるので精一杯のあのワンカット、フワフワした生き方を捨て、一人の人間として辛い過去に向き合い、それでも未来を志向する一人の人間を描くあのワンカットを撮りたかったんだよ、というタイトル。そういう意味で、オチのあり方としては、トゥルーマン・ショーと似てる。非常に文学的というか、お手本のようなテーマ。そのテーマを重視すると、宇宙空間にフォーカスした邦題は、良いタイトルではあると思うけど、若干のチャラさを感じました。

次に、ジョージ・クルーニーのキャラクター。爽やか!超カッコイイ。2014年現在、あんな人間でも宇宙に行けるんだろうか。毛利さん的な、宇宙的な好人物じゃなくて、非常に地上臭い好人物。喋り続けてて、一見モテそうなチャラいおっさんなんだけど、話してる内容は常に前向き。だから、主人公が迷わなくて済む。正解を常に指し示してくれるから、純粋にパニックを連続させることが出来る。結果、物語が非常にタイト。91分とはとても思えない事件量。ポセイドン・アドベンチャーとかだと、事件を演出するのに仲間割れがあったりヒロイズムをぐわっと拡大したりしないといけなかったわけで。パニック映画の進化を感じます。わーーーかっけぇ!どうやったらあんなキャラクター思いつくんだろ。

キャラクターで言うと、ダークナイトだったかで出てきた、バットマンのオヤジ。ミスターパーフェクト。彼を思い出した。「そこはあんまり語りたいとこじゃないから葛藤とかさせてる暇無いんだよね」感。まぁ葛藤しない人間は大体死ぬことになるんだけどさ。物語に必要ないからね。無理に生かすと全部そいつにやらせりゃ良いじゃんになっちゃう。出来杉みたいな立ち位置というか。そのミスターパーフェクトにどういう役割をさせるかというのは、脚本家の腕の見せどころの一つだと思う。

最後に、グっと抑えた演出の豊かさ。登場人物二人。死者は結構たくさんだけど、でも10人以下。多分だけど、歌付きの曲が一曲もない。アルマゲドンと比較してみると雲泥の差。なんなのこの余裕... 監督どんだけ鋼の心臓なんだ。こんだけの映像使って、緻密な脚本書いて、なんであそこで「本当に椅子の下に酒瓶がある」という演出を挟まなかったのだ。待つ家族を描かないのだ。描きたいものに対して一切無駄がないのは分かるんだけど、その描きたい物が何だったんだろうかと思う。「機能を追加するには技術が必要だが、機能を減らすには哲学が必要だ」みたいな事をjobsさんが仰っていたようですが、この監督の哲学は何だったんだろうと。テーマなのか、宇宙の映像表現なのか。なんとなく、映像のような気がするんだけど。もしくは宇宙そのものとかか。


感想以上。なんだろ。個人的に、高度すぎて訳わからん!と思いました。インセプションとはまた違ったハイテクストーリー。インセプションの場合は、なんであんな複雑な物語をよどみなく理解させる事が出来るのか!?!?という訳わからなさだったけど、この映画は何でここまでタイトに徹することができるの??自腹で撮ってんの???という訳分からなさ。と、ジョージ・クルーニーのキャラクターはどうやったら思いつくの!??という分からなさ。高度。監督のインタビューとか見てみよう。

そういう、映像的にもストーリー的にも「技術の塊」みたいな映画だったのですが、だからこそ、見る人の人生に決定的な一石を投じる説得力みたいなものは、若干乏しい感じもしました。美しすぎるし上品過ぎる。全然面白いし好きだけど、あえて言うならね。でも、そんなのは割とどうでも良い気がする。だって明らかに、僕は91分間夢中になれたんだし。



sarustar at 03:01│permalink | Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote レビュー 

 2013年06月06日

youtubechannelautoplay

Youtubeって再生リストの連続再生はできるけどチャンネルの連続再生は出来ないぽかったので、好きなチャンネルを次々と自動再生するサービス作りました。上のボックスにチャンネルID入れてボタン押せば使えます。

Youtube Channel Autoplay
※右上の?をクリックすると使い方が見れます。

技術的に勉強できたのは、
・ブックマークレットの作り方(外部js利用とか)
・Youtube Data API と Youtube Player API の簡単なこと
・Facebook OGP の書き方

こんなもんかしら?難しいことやったというより、簡単なことを割と丁寧に作った感じです。やー楽しかったー。我ながら結構使える感じにできたと思いますので、動画好きの方ご利用下さい。あとこれは外部プレイヤーだからだと思うんだけど、うっとおしいCMが全く流れないというのが、個人的にアツいです。流れないよね?たまたま?

今後の予定としては、シャッフル再生とよりたくさんの動画読込(現状50件まで)を実装するつもりです。デバッグ協力してくれた @playlogjp@SteveMai666 ありがとう!

13.6.7 22:07 追記
更新状況などのお知らせ用に、Twitterアカウント @VIDECTnet 作りました。

sarustar at 20:53│permalink | Comments(5)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote PHP | Youtube